壇具川沿いに散策していくと突き当りに「総門」が見えてきます。ここが功山寺
紅葉、桜の季節には多くの観光客で賑わいますが、仏殿の歴史も古く国宝に指定されています。
高杉晋作が挙兵した事でも有名です。周辺には博物館もありカフェなども出来ています。
長府の歴史、城下町を散策するにはいいところです。
総 門 (登録有形文化財)
仏殿に続いて古いもので、室町時代の建造物と考えられています。
軸回りは江戸時代に改装されているそうですが、軸部は室町時代の形式を残しているそうです。
総門をくぐり山門へと向かう石段は、秋には赤・黄・緑のコントラストで神秘的です。
「紅葉狩りは功山寺」と言われるゆえんですね。必見です!
山 門 (下関市指定文化財)
安永二年(1773年)十代藩主 毛利匡芳の命により再建されました。
※ 長享元年(1487年)大風により倒壊している。
三門三戸二重門の様式で、屋根は入母屋造の本瓦葺き。
柱の沈下などの老朽化で、2013年から改修工事が始まり、地盤の改良や補強などを施し、柱や梁等も全て
補修されて、2015年に総事業費一億五千万円かけ修繕工事が完了しています。
仏 殿 ( 国 宝 )
わが国で最も古い禅寺様式。
柱の墨書きにより元応二年(1320年)建立と判明しています。
檜皮葺の入母屋造、桁行三間、梁間三間の身舎に裳階を巡らしている。典型的な禅寺様建築で、屋根の反り
方など正に鎌倉時代の禅寺様の特徴であると言われています。国宝に指定されています。
春には辺り一面に桜が咲き、その中に鎮座する仏殿は存在感があります。
高杉晋作回天義挙像
元治元年(1864年)12月、高杉晋作は既に功山寺書院に潜居していた五卿(三条実美・三条西季知・東久世
通禧・壬生基修・四条隆謌)の前で「これより 長州男児の肝っ玉をお見せ申す」と宣告。
伊藤俊輔(のちの伊藤博文)と石川小五郎の率いる騎兵隊のわずか84名と共に決起し、萩藩新地会所を襲撃。
これが回天義拳と呼ばれる功山寺決起 日本の歴史を大きく変えた瞬間です。
桜と紅葉の見ごろは?
桜・・・3月の中旬 ~ 4月初旬
ソメイヨシノが咲き、終わるころに枝垂桜が満開になります。そして八重桜💓
紅葉・・11月下旬 ~
総門から山門にかけての参道が綺麗です(^^)

県内4位という人気の名所です。
下関市立歴史博物館
2016年11月にオープンした歴史博物館。功山寺の前にあります。
高杉晋作、坂本龍馬の詩書や飯椀、湯飲みなどの愛用品、長府毛利家の遺品などを展示しています。
坂本龍馬の手紙は日本一の収蔵数だそうです(^O^)/
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施設情報
【下関市立歴史博物館】
〒752-0979 山口県下関市長府川端2-2-27 TEL (083)-241-1080
駐車場あり(有料)
休館日 :月曜日 (祝日は開館、翌日の平日が休館)・年末年始(12/28~1/4)
観覧料 :一般200円 大学生100円 65歳以上(市内及び北九州市)100円
団体20名以上割引あり
※ 以下の方は無料になります。
・療育手帳、身体障がい者手帳(1級~4級)、精神障がい者保健福祉手帳
・戦傷病者手帳(特別項症~第4項症) 付き添1名まで無料
・高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在学の方
身分証明書をご提示ください。
駐車場
無料15台程度(お花見シーズン中は常に満車)
近隣に有料駐車場あり。
アクセス
【功山寺】【下関市歴史博物館】
〈JR〉: 下関駅より サンデンバス小月・長門・西市方面行き25分 「城下町長府」下車 徒歩約10分
長府駅より サンデンバス下関駅行き10分 「城下町長府」下車 徒歩約10分
〈車〉: 下関ICより 長府方面へ 約15分
まとめ
国宝に指定されている仏殿、室町時代の建造物の総門、下関市指定文化財の山門。
どれをとっても一度は見ておく価値があります。それらを四季折々の木々が彩ります。
周辺は昔ながらの屋敷を利用した食事処や甘味処、カフェ、クレープ屋などがあり、前を流れる壇具川は
初夏にはホタルを見ることができます。